こばやし・なほこ●小林建工の住空間デザイナー。Atlier de fille d’artisan(アトリエ ドゥ フィーユ ダルチザン)のオーナー。 1985年、新潟県柏崎市に大工の娘として生まれる。柏崎市の工務店、小林建工を経営する父の影響から、幼い頃から職人に囲まれて育つ。新潟県立柏崎高等学校卒業後、両親の強い勧めから、長岡造形大学造形学部環境デザイン学科に入学し、建築、インテリア、ランドスケープデザイン等様々な視点からデザインを学ぶ。入学後は、徹夜で課題を仕上げることが日常であり、本当に苦労した。2008年同校を次席で卒業、両親の強い勧めから、小林建工に入社。しかし工務店という環境は女性の自分にとっては、とても厳しいものであり、この環境の中で女性である自分がどう仕事をしていけばいいのか、思い悩むようになる。悩みながらも、二級建築士資格取得のため、日建学院、総合資格学院に通い、資格取得のための学習を通し、特に設計製図についてとことん学ぶ。2012年二級建築士資格取得、その後、結婚、夫が婿養子に入る。
結婚後、夫も小林建工に入社。自分がしっかりせねばという強い思いと女性である自分がどう建築業界に関わっていけば良いのかという疑問に答えを出すため、建築について学び直したいと思うようになる。そこで、高校二年生の初めての進路希望調査で希望していた、日本女子大学を思い出す。日本で、世界で活躍する女性建築士を多数輩出している、憧れの日本女子大学。そこで、通信教育の東大と言われる、2014年日本女子大学家政学部生活芸術学科に入学。人間が生活する器である住居。住生活学の視点から建築について学び直し、住生活が変化すれば、器である住居も変わる、居住環境のデザインをする際には、居住者の視点に立つことが重要であるということを学ぶ。思い出に残っている課題は、自分や家族の住生活の変化に伴い、自宅の間取りがどう変化していったか、考察したこと。卒業を控えた学生を対象とした、軽井沢卒業セミナーの履修も思い出に残っている。途中、出産を経験しながらも2018年同校を生活芸術学科学生総代として卒業。卒業時には、日本女子大学編集・発行の書籍、「わたしの大学」に生活芸術学科卒業生代表として、学生生活への想いを寄稿。タイトルは、「学ぶ喜び」。同校在籍中に出会った恩師の姿から、女性でも建築業界で輝けるのではないかと希望を持つことができた。恩師には、感謝してもしきれない程の感謝の気持ちが今でもある。
日本女子大学のスクーリングで出会った先生の影響から、整理収納を学び始め、整理収納アドバイザー1級を取得。2020年、整理収納について、日頃の研究成果を発表する、整理収納フェスティバルにおいて東京代表に選出、研究成果を発表。
現在は、県外のインテリアスクールに在籍し、インテリアの視点からみた環境デザインについて学んでいる。色・形・素材を見極めることから、人々が自然と心地良いと感じる空間コーディネートを行うため、厳しい指導に悪戦苦闘しながらも奮起し、学び続けている。
主な保有資格は、二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリスト、ルームスタイリストプロ、カラー環境デザイナー。
日々の業務では、設計、インテリアコーディネート、宣伝業務など主にデザイン関係を担当。

両親に半ば強制的に入らされた、建築業界。始めは、建築業界で女性としてどう仕事をやっていけばいいのか、相当悩みました。答えを得るため、とにかく行動し、模索し続けているうちに、自然と様々な知識を得ることができました。最初はそんなつもりではなかったのですが、やり始めたらとことん突き詰めるタイプだったようで、学べば学ぶほど奥の深い建築・インテリアの世界にすっかりはまり、全力投球する日々を過ごしています。どんどん突き進んでいける、建築・インテリアの仕事を選択でき、今では幸運だったと思っています。
最近は空間のイメージをお伝えできるようになるため、絵も練習しているんですよ！
私の趣味は、カフェ巡り。紅茶には目がないのです。
気楽にカフェに行くように、女性の皆さんと楽しくお話ししながら家づくりがしたいなぁと思っています。営業はするのもされるのも苦手です…。
女性の私にできないことは、男性スタッフ、現場の職人、協力業者様たちが助けてくれるので、ご安心下さいね。
アトリエでお待ちしております！